2019.9.28 ブログ
[千住博展]9/14(土)初日の千住博氏スペシャルトークも、さらに大盛況でした!
みなさま、こんにちは!
神戸ファッション美術館・神戸ゆかりの美術館2館合同開催の
高野山金剛峯寺 襖絵完成記念「千住博展」、
本日開幕から2週間を迎えました。
この間、ラグビーワールドカップ2019日本大会も始まり、
当館にも各国の応援に来日された外国からのお客様にもお越しいただいております。
日本画を超えるスケールと、その静謐な大作の数々に
〝すべての境界を超えて″たくさんの方々が感嘆の声をあげていらっしゃいます。
さて、お待たせいたしました!
開幕初日、9月14日(土)に開催したトークイベント
「千住博氏スペシャルトーク」のレポートをお届けします。
この日は東京、埼玉、名古屋、富山、高松などご遠方からのご参加も含め
関西一円からあわせて約310人のみなさまにご参加いただき
オルビスホールは満席に近い賑わいとなりました。
開会式のテープカットにご参加いただいた千住博先生は
澄み渡る秋空のように爽やかなブルーのスーツをお召しになってご登壇。
本展に出品いただいた高野山金剛峯寺 襖絵はもちろんのこと、
芸大生の頃からの画業40周年の足跡を、1作、1作とても丁寧に解説いただきました。
ルネサンス絵画がお好きだった「ちゃらちゃらした」20代の若き日々の話から、
モチーフを探していた90年代、
さまざまなところに行き、現場で感じたことを描ききる制作過程のことなどなど。
先生のクリアで美しい言葉の数々に、参加者のみなさんは、
時に深くうなずきながら、また和やかに笑いながら、熱心に聴き入っていらっしゃいました。
・キレイと美しいの違い
・絵からもういいじゃない?と言われる
・砂漠に行って実感した豊かな生に対する挑戦
・イタリア・ヴィエンナーレ以降の新しい滝の時代
・一人でできることは何もない
・無作為に見える策
・芸術は優れているか、優れていないかだけ
・すべての境界を超える
綺羅星のごとき印象的な言葉を記憶されていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
ご参加のみなさまのアンケートをご紹介します。
「断崖を描くのに、和紙にしわをつけ、絵の具を乗せる。紙のなりたいようになるのを
受け入れる。この言葉に感動しました」(丹波篠山市・主婦・60代)
「瀧以外の作品のお話がきけて新鮮でした。どうやって作品が仕上がっているのかますます興味が湧きました」
(神戸市・主婦・40代)
「生の千住博さんを拝見できて嬉しかったです・パワーをもらいました」
(西宮市・女性・専門学校生・30代)
「千住博先生は〝水の絵師゛と恋焦がれておりました。77歳でこんな機会に巡り合えて
生きていて良かったと思っております。トークは大学生のように若い気持ちで聴きました。
ありがとうございました」(豊中市・女性・70代)
「見えないものを見る=美術という考え方、心に響きました」(神戸市・主婦・70代)
このほか、たくさんの熱いご感想をいただき、本当にありがとうございました。
現在、ニューヨークにお住まいの千住博先生。
これからも〝すべての境界を超えて″、
ますます新しい芸術の境地を拓かれることでしょう。
会期はあと1カ月余りです。
ぜひ、お見逃しなく! お早めに、そして何度もご覧になってくださいね。
お待ちしています。
●11月4日(月・振休)まで開催中!
高野山金剛峯寺 襖絵完成記念「千住博展」
・月曜休館 (10/14、11/4は開館)、10/15休館