2019.12.27 セミナー
[服飾文化セミナー]12/14(土)2019年度第2回「実物で読み解く クリノリン・スタイルの服」を開催しました!
みなさま、こんにちは!
今年の美術館開館も、きょう、あすの2日間となりました。
特別展「アフタヌーンティーのよそほひ-英國紅茶物語」、
本日は、冬休みに入ったお子様連れのお客様、オシャレな女性、
外国からお越しの方とホリデーシーズンを彩るお客様をお迎えしています。
お天気もよくなりましたので、ぜひ、ご来館ください。
さて、神戸ファッション美術館が毎年お届けしている「服飾文化セミナー」、
第2回「実物で読み解くクリノリン・スタイルの服」 を
師走の半ば12月14日(土)に開催いたしました。
このセミナーは、当館が所蔵する貴重なコレクションを間近でご覧いただける講座で
ファッションを学ばれている方、興味がある方に人気の高いセミナーです。
クリノリンとは、スカートをふくらませるファンデーションのこと。
特別展「アフタヌーンティーのよそほひ-英國紅茶物語」の展示では
19世紀半ばから20世紀初頭のイギリス、フランス、スペインの
可愛らしいクリノリン・スタイルのアフタヌーン・ドレス、イブニング・ドレスをいくつか展示しています。
1837年にヴィクトリア女王が王位についてからのヴィクトリア時代、
特にクリノリン、バスル、アール・ヌーヴォーが流行。
1862年、ロンドンで「第2回万国博覧会」が開催された頃、
クリノリンのスカートのふくらみは最大の時代を迎えました。
当日は、特別展「アフタヌーンティーのよそほひ-英國紅茶物語」 担当の中村学芸員と、
コレクションの修復担当の大山学芸員が歴史的背景や華麗なドレスのディティールなどを詳しく解説。
セミナー室には、マネキン展示のほか、平置きのドレス、
また、クリノリン本体やそのほかのファンデーションもパーツに分けてご覧いただきました。
さらに、クリノリンスカートの試着コーナーもご用意。
赤、緑のふんわりと丸いクリノリンスカートを纏われると、みなさん、思わず笑顔に!
女性なら、一度は着てみたいファッションの一つでしょう。
ローズ色のクリノリンがお似合いの村城ゆかりさん。
パンツ姿から一転、フリルやリボンともあいまって愛らしいレディーに!
同じくローズ色のクリノリンをお召しになったのは岐阜からお越しの白木玲子さん、
服飾セミナーは2回目の受講だそうです。
鮮やかな緑のクリノリンがお似合いのお友だち、真下美和さんとともに、
「試着ができるなんて!」と、とても楽しんでいらっしゃいました。
ちなみに、セミナーでもご紹介しましたが
1939年に製作されたアメリカ映画「風と共に去りぬ」のヒロイン役
ビビアン・リーが着ていたドレスも、このクリノリン・スタイルの服です。
ぜひ、古い洋画をご覧になるときは、ふくらんだスカートにもご注目ください。
こうして、「実物を読み解く」シリーズ第2回目も無事、終了!
ご参加のみなさま、ありがとうございました。
今年度最後は
・第3回「実物で読み解くランヴァンの服」
2020年2月22日(土) 14:00~16:00です。
●お申し込み方法
電話または、E-mailに名前(ふりがな)・住所・年齢・ご連絡先(当日連絡がつく電話番号)
・参加希望のセミナー名を明記の上、お申し込みください。
TEL:078-858-0050
E-mail:workshop@fashionmuseum.or.jp
みなさまのご参加を、お待ちしております。