2020.3.19 関連イベント
[長くつ下のピッピの世界展] 見どころ解説 その3 「長くつ下のピッピ」表紙原画Original cover drawing for Pippi Longstocking
みなさま、こんにちは。
「長くつ下のピッピ」は日本でも1964年に出版され、以降ロングセラーに!
見どころ解説3回目は、日本版を彩った挿し絵についてのお話です。
ぜひ、元気なピッピを巡る物語の世界へお越しください。
●特別展「長くつ下のピッピの世界展」 見どころ解説 その3
「長くつ下のピッピ」表紙原画 Original cover drawing for Pippi Longstocking
北欧スウェーデンの作家アストリッド・リンドグレーンが生み出した
児童文学「長くつ下のピッピ」。
1945年の初版からおよそ20年がたった64年、
ついに日本でも刊行され、多くのファンを獲得した。
洋画家・桜井誠(12~83年)の挿し絵を記憶している人も多いことだろう。
桜井は「赤毛のアン」など
多くの児童文学の挿し絵を世に送り出したことで知られる。
桜井の手になる表紙原画のピッピは物語同様、
乙女な主人公ではない。
力強いまなざし、凛々しい立ち姿。
ピッピが憧れる海賊のイメージとも重なる。
初版から75年。ピッピはリンドグレーンの手を離れ、
世界中の人々の心の中で冒険を続けている。
(神戸ファッション美術館・仲井雅史)
桜井誠 「『長くつ下のピッピ』表紙原画」1964年 黒姫童話館所蔵