みなさま、こんにちは。
 
当館3階ライブラリーに今月も新着図書が12冊入りました！
ライブラリースタッフが６冊ピックアップしてご紹介します。※（　）内は資料請求記号
新着図書詳細は右記リンクよりご覧いただけます。3月新着図書リスト
 
■まちのねにすむ（3012/MAC）
東京の繁華街（銀座・上野・池袋・新宿・渋谷）に梄むネズミたちの写真集。
害獣のイメージを拭いきれない「ネズミ」ですが、人の近くに暮らすネズミの
日常を撮る原啓義（ハラ・ヒロヨシ）さんの写真集を通して見るネズミたちは
「他の小動物と変わらない姿や表情をしている」ことに気づかされます。
それだけに、天敵の猫やカラスに捕食される姿が切なく胸に迫ってきます。
（第8回写真出版賞大賞受賞作/全国学校図書館協議会選定図書）
 

 
■写真でみる紫式部の有職装束図鑑　(0999/SHA)
平安時代の装束について、豊富なカラー写真を中心に要領よく説明されており
とても分かり易い内容になっています。
絹糸の作り方、かさね色目や染め、紋様や小道具にまで触れられていて
大河ドラマの『光る君へ』をご覧になった人だけでなく
平安貴族の生活について知りたい人すべてに答えをくれる一冊です。
紫式部日記と源氏物語から着物に関する引用があり紫式部への興味も湧いてきます。
『平和でないと美意識は育まれません。有職故実(朝廷や武家の伝来の儀式・しきたりや制度、
官職、服装、きまりごとなど)は平和な世から生まれた日本人の美意識の結晶なのです。』
という一文が印象的でした。
 
■Bijoy Jain / Studio Mumbai : Le souffle de l’architecte : Breath of an architect （2805/STU）
インドの世界的な建築集団「スタジオ・ムンバイ」の創設者ビジョイ・ジェインの作品集。
カルティエ現代美術財団の展覧会「Breath of an Architect（建築家の息吹）」のための、
展覧会カタログです。
インドの乾いた大地をイメージさせるような印象的なブックデザインを手がけたのは、
日本のグラフィックデザイナーの佐藤卓。
ぜひお手に取って、インドの光と風を感じていただきたい一冊です。
 

 
■北川民次 ：メキシコから日本へ（3429/KIT）
独特なデフォルメによる生命感あふれる作風で知られ、児童美術教育の実践者でもあった
「北川民次展-メキシコから日本へ」展示会カタログ。
20歳で渡米し、働きながら絵を学び、革命後の1920年代メキシコで新進画家、教育者として出発。
1936年帰国後は東京、愛知の瀬戸で精力的に作品、著作を発表します。
メキシコ時代から一貫している、市井の人々へのあたたかな眼差し、
鋭い社会批判を含む代表作、未来の社会をつくる子どもたちへの美術教育など、
ページをめくるたびに絵画を通じて社会とつながりを持ち続けたヒューマニストの多彩な側面がうかがえます。
SNSでの発信など、世界とつながりやすく感じられる今、
生誕130年記念となる北川民次の絵と向き合う意味を考えさせられます。
 
■カーサの猫村さん : 旅の手帖 (4109/CAS)
CASAの猫村さんが出張へ！「取材旅行のレポート」が一冊の本になりました。
ご当地動物とのふれあい、寺院仏閣・城下町巡り、民藝・芸術との出あい、、、。
旭川、角館、平泉、喜多方、会津若松、銀座、築地、、松本、京都、奈良、倉敷、琴平、
丸亀、高松、牟礼、松江、出雲、萩、沖縄、上野～札幌の寝台特急『カシオペア』乗車体験談から、中国まで。
猫村さんが、たくさんのかわいいものおいしいものをゆるーく紹介してくれます。
猫村さんと現地の人々との関わりも必見です。
兎にも角にも、猫村さんに癒される一冊です。
 
■全建築と設計図集 : 堀部安嗣作品集Ⅱ: 2012-2019　（2807/HOR）
建築家堀部安嗣さんの作品集です。
吉村順三建築の流れをくむ堀部安嗣さんは、時代の流行に流されず、
独自の建築をつくり続けています。
当代きっての住宅建築の名手として知られていますが、
こちらの作品集では、住宅のみならず、公共建築、瀬戸内海を航行する
客船ガンツウまで領域を広げた2010年代の作品を掲載しています。
作品と共に掲載されているエッセイからは堀部安嗣さんの人柄を感じる事ができます。
 

 
神戸ファッション美術館3階のライブラリーには、ファッション、デザイン、建築、映画、アートなどの書籍が多数ございます。
ぜひ、ライブラリーでごゆっくりお過ごしください！