2024.7.3 ライブラリー
【ライブラリー情報】7月の新着図書のお知らせです!
みなさま、こんにちは。
当館3階ライブラリーに、今月も新着図書が17冊入りました!
ライブラリースタッフが6冊ピックアップしてご紹介します。※( )内は資料請求記号
新着図書詳細は右記リンクよりご覧いただけます。7月新着図書リスト
■監督はこれだから楽しい:わが心の自叙伝(3109/EIG)
「永遠の映画少年」と評される映画監督・大森一樹(1952-2022)。
大阪市に生まれ、10歳で引っ越し以来、芦屋市に居住しました。
本書は2022年11月の逝去前に執筆された最後のエッセイです。
東京に移住しなかったのは「神戸市制100周年映画も一因⁉」や
初めて「映画を教える仕事」に就いたときの心の動きなど、
大森監督の映画への想いが随所に伝わってきます。
■Des cheveux et des poils 「髪と体毛」展(1503/DES)
パリの装飾芸術美術館で昨年開催されていた「髪と体毛」をテーマに
した展覧会図録です。展示は以下全5章で構成されています。
第1章「モードと奇抜さ」、第2章「毛か、それとも無毛か」、
第3章「自然と人工の間で」、第4章「美容関連の職業と技術」、
第5章「100年の髪型を振り返る」
15世紀から現代まで時代や社会の意識とともに移り変わってきた
髪型や顔のうぶ毛、体毛の歴史を興味深い切り口で探っていきます。
インパクトの強い表紙も楽しく、少し珍しいテーマについて
ワクワクと読み進むことができます。(フランス語ですが)
■フリーダ・カーロの日記 : 新たなまなざし(3420/KAH)
メキシコ近代美術を代表する女性作家フリーダ・カーロ。
彼女の数奇な人生の最期の10年間が綴られた日記です。
現実を見据え、自己との対話を試み、自身を解放する手段であったであろう記述や
線画に心が揺さぶられます。読まれること、見られることを意識していない独白形式
で、より迫力のある美術書となっています。
■なぜウチより、あの店が知られているのか? ちいさなお店のブランド学(0103/NAZ)
同じような商品を扱っていても、どうしてあのお店だけが知られているのか?
そんな疑問に向き合った広告プランナーらによる「ちいさなお店の知られ方」の本です。
オーバーサイズの専門ファッションブランドや、150センチの小柄女性向けブランドなど、
SNSを活用した具体的な事例がたくさん掲載されています。
■Thom Browne. (0199/BRO)
「トム・ブラウン」ときいて何を思い浮かべますか?
こちらはニューヨークのファッションブランド、トム・ブラウンの20周年記念本です。
ブランドカラーのグレーとトリコロールが効いたブックデザイン
はイルマ・ボーム(Irma Boom)によるもの。
かつてのM-1グランプリ決勝にて、お笑いコンビ、トム・ブラウン
の「ダメ~!」というツッコミが炸裂したとき、ファッションブランドの
トム・ブラウンに怒られないだろうかと肝を冷やしました。
あれから数年、トム・ブラウンのツッコミ担当が
ラインの入ったグレーのスーツを着用しており、
高級なのにちゃんとトム・ブラウンを着ていて偉いと思いきや、
自分でテープを巻いているだけという、さらに怒られそうなエピソードが
お気に入りです。
■はじめての木彫り動物手習い帖 (3609/HAS)
お隣の神戸ゆかりの美術館では、「はしもとみお展-時を刻むいきものたち-」の展示会が開催中です。
本書の著者であり動物彫刻作家のはしもとみおさんは、自分が出会った動物たちの大切な瞬間を残したい、という思いから彫刻を始めたのだそうです。同じような考えを持った人は少なくないと思います。そんな人たちに向けての手習い帖。後半に作品集も載っています。
「ものを作るということは、ものの美しさを学ぶということ」「正しく作ることより、思いを込めて大切に作って欲しい」これは著者の言葉です。
彼女の作品の動物たちは、リアルなだけでなく本当に命が宿ったように見えるのです。
スケッチから彫刻、色付けまで。彫刻の美しさを是非みなさんも学んでみてください。
神戸ファッション美術館3階のライブラリーには、ファッション、デザイン、建築、
映画、アートなどの書籍が多数ございます。
ぜひ、ライブラリーでごゆっくりお過ごしください!