2024.12.5 ライブラリー
【ライブラリー情報】12月の新着図書のお知らせです!
みなさま、こんにちは。
当館3階ライブラリーに今月も新着図書が10冊入りました!
クリスマス関連の図書も並んでいますので手に取ってご覧ください。
ライブラリースタッフが5冊ピックアップしてご紹介します。※( )内は資料請求記号
新着図書詳細は右記リンクよりご覧いただけます。12月新着図書リスト
■いまここ (3007/KAW)
谷川俊太郎と川内倫子が織りなす写真絵本。11月に逝去された
希代の国民的詩人・谷川俊太郎の伸びやかな詩と「柔らかい光
をはらんだ独特の淡い色調を特徴とする」川内倫子の写真がや
さしいひとときを運んでくれます。詩文のひらがなが、たて・
よこ・ななめに配されたり、なにもないただ真っ白なページに
立ち止まってみたりする「たのしいいま たしかなここ」に没入
してみてください。
■ホセ・グァダルーペ・ポサダの時代
十九世紀メキシコ大衆印刷物と版元バネガス=アロヨ工房 (3429/POS)
ヨーロッパの模倣的な絵画しかなかったメキシコで、アステカ・マヤ文化の重要なモチーフであった
骸骨や髑髏などを積極的に取りあげ、ユーモアたっぷりな社会風刺作品を次々に新聞に発表したホセ・グァダルーペ・ポサダ(1852-1913)。
その作品は芸術とは認められず貧困のうちに亡くなりますが、後のメキシコ壁画運動の立役者となったディエゴ・リベラ、シケイロスなどに影響を与え、現在では高く評価されています。芸術家というより生涯印刷業の一職人として働き続けた版画職人でありアーティストといえます。
彼の残したキャラクターは、着飾った髑髏の婦人カトリーナをはじめメキシコの人々の生活に溶け込み深く愛されています。
メキシコ出身の著者が日本の黄表紙(江戸時代の大衆向け読み物、挿絵が主)と出会い、母国の大衆向け印刷物について調べ始めたのがポサダとの出会いというのも興味深いです。
■Lewis Baltz / Sol Lewitt(3426/BAL)
アメリカ人写真家、ルイス・ボルツとアメリカ人アーティスト、ソル・ルウィットの作品集です。ドイツのギャラリー「ギャラリー・トーマス・ザンダー」で開催された同名展覧会では、1970年代初頭にあらわれ写真史のターニングポイントともなったムーブメントである「ニュー・トポグラフィックス(人間によって変えられた風景の写真)」の代表的写真家、ルイス・ボルツと、ミニマル・アート/コンセプチュアル・アートの先駆者として知られる美術家、ソル・ルウィットを関連づけて、1970年代以降の写真と現代美術について研究されました。
ギャラリー創設者兼オーナー、トーマス・ザンダーが編集を務め同展覧会開催に際して刊行されました。
■Colorful(3608/KUR)
シンプルで緻密な白磁の造形で知られる黒田泰蔵の作品集。
作品とともに、「好きなものと暮らさずにはいられない」生活空間の
写真と、波乱万丈な人生をひも解く文章が添えられています。
それらはとても「colorful」で、凛とした白磁の作品へと続く
美意識の変遷が感じられる1冊です。
■ポケモン×工芸 : 美とわざの大発見(3609/POK)
いつの時代からか、ゲームの中を飛び出し私たちの日常に溶け込んでいるポケモン。
個性豊かなポケモンたちの世界観に20名の工芸作家たちが挑戦。
陶芸、漆芸、木工、金工、染織・・・
ポケモンたちの「らしさ」を工芸ならではのどんな素材や技法であらわすか。
モノづくりのプロの手にかかったポケモンたちの姿は、ユニークかつ神聖で想像をはるかに超える。
ポケモン×工芸の融合を是非こちらの展覧会図録で堪能いただきたい。
神戸ファッション美術館3階のライブラリーには、ファッション、デザイン、建築、映画、アートなどの書籍が多数ございます。
ぜひ、ライブラリーでごゆっくりお過ごしください!
当館1階では、特別展「ファッション写真が語るモード-写真とドレスの関係性-」と阪神・淡路大震災30年 能登半島地震復興支援特別企画 「ガラスの祈り―石川県能登島ガラス美術館名品」展を開催中です。
ライブラリーへお越しの際は、ぜひ特別展へもご来場ください。