2022.2.6 ライブラリー
【ライブラリー情報】2月の新着図書のお知らせです!
みなさま、こんにちは!
当館3階ライブラリーに新着図書が入りました!
今月は21冊です。詳細は下記リンクよりご覧ください。
2月新着図書リスト
ライブラリースタッフが新着図書の中から数冊ピックアップしてご紹介します! ※( )内は資料請求記号
■Sacrifice ~ 未来に捧ぐ、再生のいけばな (2506/SAC)
「東京電力福島第一原発20km圏内。野に咲く花が、命をつなぐ。2013年から福島に移り住み、原発周辺の町で花を活けて歩いた一人の華道家の魂の記録」(帯より)
華道家の片桐功敦(かたぎり あつのぶ)さんの写真集です。
片桐さんは、2021年4月22日(木)~5月9日(日)、代官山 T-SITE GARDEN GALLERYにて開催された、
ヴァン クリーフ&アーペルのエキシビション「LIGHT OF FLOWERS ハナの光」で、インスタレーションを制作しました。
片桐さんとヴァン クリーフ&アーペルを結びつけたのは、この写真集だったと言います。
静かな追悼の景色の中に垣間見える希望…と言えば綺麗事すぎるでしょうか。
■和田誠 日活名画座ポスター集 (3117/WAD)
■和田誠展 (3618/WAD)
2019年にご逝去されたイラストレーター、和田誠さんの作品集を2冊ご紹介します。
「日活名画座ポスター集」は、和田さんが多摩美術大学卒業後すぐに、シルクスクリーンの印刷所の社長から声をかけられ、
新宿にあった日活名画座のために1959年から1968年までの9年間、ギャラなし!で描いたポスター185点を集めました。
「和田誠展」は、2021年10月9日から12月19日まで、東京初台の東京オペラシティアートギャラリーにて開催された
同展の公式図録であり、和田さんの没後初の作品集です。
4歳(!)から83歳までの生涯にわたる和田さんの活動を一気に振り返ります。
■写真でたどる美しいドレス図鑑 (0302/SHA)
3月31日(木)まで、当館公式youtubeにて「オンライン服飾文化セミナー2021 vol.1」を絶賛配信中ですが、
ドレスの勉強には、手始めにこんな本を参考にしながらご覧になるとより一層理解が深まるかもしれませんね。
1550年から1970年までのそれぞれの時代に特徴的なドレスが1点1点丁寧に解説されています。
■The Art of Dressing: ageless, timeless, original style (1606/ART)
2014年のドキュメンタリー映画「アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生」にも登場するツィポラ・サラモンさんは、
1950年生まれの今年72歳で、シニアのファッションアイコンとして活躍されているそうです。
そのツィポラ・サラモンさんをはじめとする50代以上の女性たちのファッション写真集です。
自分流のスタイルを堂々と楽しんでいる素敵なシニア女性たちの姿に魅了されます。
■marimekko プリント作りのアート (0203/MAR)
アイコニックなスールウニ(大きなけしの花)の描かれた表紙をめくると、無限大のカラーで展開された100以上のプリントと、
創業者の一人であるアルミ・ラディアの力強い言葉がひろがります。
「私は女性が暮らすドレスを作る」「ライフスタイルを売っているのだ」(アルミ・ラディアの言葉より一部抜粋)
70年にわたり、変化する世界の中でも変わらぬ思想、絶えず生み出され続けるプリントデザインでフィンランドの財産となったマリメッコ。
日常に喜びを見出すユートピア的思考、素材的にもデザイン的にも長く使えることを目指したサスティナブルな考え方は、
新型コロナの影響で自宅で多くの時を過ごす今だからこそ、より共感できるのではないでしょうか。
マリメッコ創立70周年を記念し出版された公式アートブックであり、マリメッコファンならずとも
美しいビジュアルの世界に飛び込みたくなる1冊です。
■Exploding Fashion Making,unmaking,and Remaking Twentieth-Century Fashion (1003/EXP)
20世紀の著名なデザイナーのドレスをデジタル技術を駆使して分析し、再構築した「エクスプローディング・ファッション」プロジェクト。
パタンナー、歴史家、キュレーター、デジタル解析者、研究者、モデル、ダンサーらによって構成された
セントラルセントマーチンズの研究チームが挑んだこのプロジェクトの全容が紹介された本です。
デジタル技術を駆使して解体されたのは、マドレーヌ・ヴィオネ、バレンシアガ、コムデギャルソンなどのドレス。
V&A博物館、メトロポリタン美術館、京都服飾文化研究財団など5つの美術館から集められたドレスたち。
解体され再構築されたドレスはもちろんのこと、ドレスの裏側や、トワルやパターンまでもが美しい。
着物に影響されたマドレーヌ・ヴィオネの1920年代のドレスパターンと、コムデギャルソンのパターンは必見です。
■世界のアーティスト250人の部屋:人生と芸術が出会う場所 (2404/SEK)
ルネ・マグリットやデヴィッド・ボウイのおうちはどんな部屋?
世界的に秀でたアーティストらの自宅の部屋が、時代やジャンルを超えて、美しい写真と解説文で紹介されています。
インテリアは、彼らの生活の場であるとともに、史実には記録されない、人生をかけた珠玉の作品でもあり、生きた証を感じられます。
下記の収録アーティストはほんの一部です。
ジャン・コクトー、アルヴァ・アアルト、フランク・ロイド・ライト、ル・コルビュジエ、ルイス・バラガン、ドナルド・ジャッド、
サイ・トゥオンブリー、イサム・ノグチ、クロード・モネ、ジョージア・オキーフ、ウィリアム・モリス、フィン・ユール、
アニエスベー、イームズ夫妻、ディーター・ラムス、イヴ・クライン、ニキ・ド・サンファル 他、
普段は公開されていないプライベートなお部屋も多数収録。
■IMA vol.36 : 流動するジェンダーの時代 (3106/IMA/36)
アート写真雑誌『IMA』(イマ)です。
カメラ雑誌はたくさんあるのに、国内外の現代写真家の方々にフィーチャーしている写真雑誌はなかなかありません。
『IMA』では、アート写真を見慣れない人にも面白さを伝えるために、写真家は巨匠から若手まで、作家がどういうコンセプトで、
何を写しているのかをわかりやすい言葉で伝え、写真をゆっくり「読む」、雑誌と写真集の中間のような雑誌です。
毎号に特集テーマがあるのも、1つのグループ展のようです。発行元のアマナは出版社ではなく、写真の会社です。
日本には良い写真家がたくさん居るのに、世界で存分に活躍できていないのはおかしい、写真ファンを増やし、
日本のアート系の写真家が国内外できちんと活躍できるように状況を変えたいという思いを根底に、
出版界の常識に左右されず制作されています。
当館ではvol.31以降を所蔵しています。
■Persona (3009/PER)
超一流のメイクアップ・アーティスト、NARSの創始者としてのみならず、写真家としても活躍をするフランソワ・ナーズが、
あらゆる年齢のクリエイティブな人々が持つ美しさと本質をとらえた新作を300枚以上収録した豪華な写真集です。
表紙は「生きる伝説」「完璧にふさわしい」とナーズが絶賛するティルダ・スウィントン。
他にも、たとえ世界的なトップブランドであっても受ける仕事を厳選するため、
2019年まで化粧品ブランドの広告塔を務めたことがなかった、NARSの広告塔も務め親しい友人でもあるナオミ・キャンベル、
マーク・ジェイコブス、クリスティーナ・リッチ、ピエール・エルメ、シャルロット・ゲンズブール、シャロン・ストーン、イザベル・アジャーニ、
シンディー・シャーマン、リブ・タイラー、クリスチャン・ラクロワ、安藤忠雄、マリアンヌ・フェイスフル、ジェーン・バーキンなど、
黒の背景にカラー写真で撮影されたビジュアルは、前衛的な肖像画のようです。
46x36cmのダイナミックな本書は、特殊なインクで印刷され光沢があり、鮮やかな色とフランソワ・ナーズの豊かな才能に圧倒されます。
これら書籍は、ライブラリー入口右手の窓側付近に展示しておりますので、ご来館の際はお手に取ってご覧ください。
ただいま1階展示室では、3月27日(日)まで、特別展 「光の芸術家 ゆるかわふうの世界」と、
同時開催のドレスコレクション展「神戸・まちのファッションの現在形」を開催中です。
ぜひ併せてお楽しみください。
みなさまのご来館をお待ちしております!