2022.6.25 ブログ
特別展「生誕100年 山下清展ー百年目の大回想」が開幕しました!
みなさま、こんにちは!
6月25日(土)、特別展「生誕100年 山下清展ー百年目の大回想」が開幕しました。
2022年に生誕100年を迎える放浪の天才画家・山下清。
記憶に残った旅先での風景を緻密で色鮮やかな貼絵に描き、今もなお多くの人々に愛され続けています。
本展覧会では、「日本の原風景」と称される代表的な貼絵を中心に、独特な手法で描かれた油彩、
水彩画、ペン画、少年期の貴重な絵など、初公開作品も含めて約170点を展示します。
サブタイトル「百年目の大回想」とあるように、今までドラマ等の中で語られていた山下清像ではなく、
芸術家としての山下清が、何を考え、何を感じながら作品を生み出したのかという視点で、
画家として芸術家として、一人の人間としての真の姿を追求します。
激動の昭和を自然体で生き抜いた山下清。
「今年の花火見物はどこに行こうかな」の言葉を最後に49歳で亡くなった天才画家の生涯をたどります。
全5章からなる展示では、画家・山下清の誕生、昆虫そして絵との出合いを第1章で紹介し、
八幡学園での生活と放浪への旅立ちを第2章で紹介します。
第3章で油彩やペン画、進化する貼絵など多彩な芸術を試みた画家・山下清のはじまりを、
そして、第4章ではヨーロッパを旅した際に清がみた風景を紹介し、
最後は円熟期から最晩年までの創作活動を第5章で紹介します。
第1章「山下清の誕生―昆虫そして絵との出合い」
第2章「学園生活と放浪への旅立ち」
《長岡の花火》貼絵/1950(昭和25)年
私物も多数展示。ヨーロッパを旅した際のチケットやパスポートも。
第3章「画家・山下清のはじまり―多彩な芸術への試み」
奈良二月堂や、夙川風景、南京町のペン画。
《群鶏》油彩/1960(昭和35年)。
修復後、初公開。油彩の色がより鮮やかに。
第4章 「ヨーロッパにて―清がみた風景」
《ベニスのサンマルコ寺院》水彩画/1961(昭和36)年
《ストックホルムの市役所》水彩画/1961(昭和36)年
第5章「円熟期の創作活動」
富士山と遺作・東海道五十三次
《大文字焼風景(牛ノ戸焼)》鉄釉壷/1956(昭和31)年
《長岡の花火(有田焼)》色絵大皿/1957(昭和32年)
同時開催のドレスコレクション展「1960年頃のヨーロッパファッション」は、
特別展「生誕100年 山下清展-百年目の大回想」に合わせて、
山下清がヨーロッパを旅行した1961年頃の旅先のモードを
民族衣装を含めた所蔵ドレスやファッション写真などで紹介します。
ベネチア編(マスカレード)
フランス編(オートクチュール)
みなさまのお越しをお待ちしております!
◆特別展「生誕100年 山下清展ー百年目の大回想」
同時開催ドレスコレクション展「1960年頃のヨーロッパファッション」
2022年6月25日(土)~8月28日(日)
10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:月曜日、7月19日(ただし7月18日は開館)
※新型コロナウイルスの影響で変更の場合があります