2021.2.20 お知らせ
コレクション展「山に暮らす人びと」の見どころ④ 【アジアの山に暮らすアカ族のユニークな衣装】
みなさま、こんにちは!
特別展「こわくて、たのしいスイスの絵本展」と同時開催中の
コレクション展「山に暮らす人びと」では、
世界各地の山に暮らす人びとの衣装をご紹介しています。
当館学芸員が展示の見どころをご紹介するこのコーナーも4回目。
今回は、チベット、ミャンマー北部から中国雲南省にかけての
山岳地帯に暮らすアカ族の衣装をご紹介します。
女性の衣装は、頭飾り、上着、胸当て、スカート、前飾り、脚絆、
下げ袋が1セットとなっています。脚絆は、
ふくらはぎや足首を保護し山道歩行を容易にする、
山岳地帯で暮らす人びとにとっての実用的なアイテムでもあります。
女性衣装 モン・ポー・アカ族
1958年、ミャンマー
銀、硬貨、ビーズ、綿
モン・ポー・アカ族の衣装には、天然藍で染色され織られた布に刺繍が施され、
ロイ・ミー・アカ族の衣装には、同様の布にアップリケの装飾が施されています。
兜のような形状をした頭飾りは、貝やビーズ、コイン、羽根飾りなど、
さまざまな素材により装飾が施されています。
銀製の球形が特徴的なものは、ロイ・ミー・アカ族のものです。
見事な装飾の頭飾りなど、身に着けているものは全てその人の大切な財産であり、
かつては農作業をしているときでも就寝しているときでも脱ぐことはなかったそうです。
女性衣装 ロイ・ミー・アカ族(部分)
1930年、ミャンマー
銀、ビーズ、鶏の羽根、馬毛、綿
展示室では、全身の様子がわかるように展示しています。
後ろ姿も素敵ですので、ぜひチェックしてみてください。
コレクション展「山に暮らす人びと」
2021年1月30日(土) - 3月28日(日)
特別展「こわくて、たのしいスイスの絵本展~クライドルフ、フィッシャー、ホフマンの世界~」同時開催