2021.12.4 ライブラリー
【ライブラリー情報】12月の新着図書のお知らせです!
みなさま、こんにちは!
ただいま3階ライブラリーでは
「フェリシモ クリスマスアーカイブス コレクション展とハッピートイズおひろめ展示」を開催中です。
クリスマステーマの演出もあり、ライブラリー内はクリスマスモードとなっております。
さて、今月も新着図書が24冊入りましたので、詳細は下記リンクよりご覧ください。
12月新着図書リスト
ライブラリースタッフが新着図書の中から9冊ピックアップしてご紹介します! ※( )内は資料請求記号
■CLOTH THAT CHANGED THE WORLD(0203/CLO)
インド発祥の更紗(木版などで模様をプリントした布)は、大航海時代に世界中に広まりました。
ヨーロッパに渡った更紗(チンツ)は大人気となり、一時はあまりの人気ぶりに禁止されたほど。
そしてトワルドジュイなど、その国に合わせてさまざまなかたちに変化してゆきました。
そんな「更紗」の軌跡を、旅するように辿れる一冊です。
■PICASSO AND PAPER(3417/PIC)
「ピカソと紙」というテーマの展覧会カタログ。
ピカソにとって紙は無限の可能性を秘めた素材でした。
スケッチやアイデアを書き留めるだけではなく、新聞紙など身の回りのさまざまな紙からコラージュや立体作品を制作しています。
旅先からの手紙や紙ナフキンのちぎり絵など、ピカソならではの遊び心がかいま見え、眺めているだけで楽しい本です。
■人を着るということ Mind That Clothes the Body(1603/HIT)
「パジャマのままで外へ出たいこども」や「ゴシックロリータ」などの例をあげながら、「人はなぜ服を着るのか」を問う論文集です。
表紙になっているのは、当館ロビーでも展示された、アルチュール・ランボウの詩集でつくられた「本の服」。
ファッションを学ぶ学生の方にもぜひ読んでもらいたい、「服を着ること」の意味を考えることができる本です。
■古着は対話する(1603/FUR)
とにかくかっこいいのです。
神戸の古着屋「突撃洋服店」のオーナー安田美仁子さんのファッションに対するメッセージが、
服の写真と、強くてシンプルな言葉からストレートに伝わってきます。
たとえば「着るだけで行動がかわりそうでしょ?」や、「周りを気にして行動が不自由になる事ほど無駄なものはない」など。
パラパラとめくるだけで、まったく新しい自分に出会えそうです。
■Naomi (0406/NAO/1, 0406/NAO/2)
1988年、黒人モデルとして初めてフランス版「ヴォーグ」の表紙を飾ったナオミ・キャンベル。
51歳となった今、スーパーモデルとしてだけではなく、起業家、活動家、インフルエンサー、慈善家等として、活躍の場を広げています。
大小2冊組のこの本は、彼女の集大成と言っていいでしょう。
大きい本では、錚々たる顔ぶれのフォトグラファーたちによって表現された、
彼女の美、力、情熱、矜持といったものに心揺さぶられる作品の数々をお楽しみいただけます。
小さい本では、ナオミ自身の言葉で彼女の半生が綴られ、
後半では、彼女が飾ったファッション誌の表紙や広告の写真を年代別に一気に振り返ることができます。
■もう一つの衣服、ホームウェア: 家で着るアパレル史(1602/MOU)
(執筆にあたって)「まず資料を集めようと、図書館、しかも服飾の分野では随一と言われる所に行ったが、この分野に関する書物はほとんどない。」(はじめに)
インナー(下着)とアウターのボーダー上にあり、ナイトウェア、ルームウェアなどとも称される家でのくつろぎ着。
これを「ホームウェア」と総称し、その変遷をを丹念な取材によりまとめあげた一冊です。
時代の流れとメーカーの歴史、そして未来への展望など、勉強になります。
■ストリートファッション 1980-2020 : 定点観測40年の記録 (1606/SUT)
街は国やディベロッパーがつくるものではなく、「使う人=私たち」のものであるという考え方から、
パルコのファッションとカルチャーのシンクタンク部門であるACROSS編集室は「定点観測」を1980年8月より毎月1回実施してきました。
観測時に意識している点は、一般的なスナップとは異なり、おしゃれで素敵な人をキャッチするというより、
街の風景として発生している現象と、そこで消費されるモノと人の掛け合わせを観察することを目的としています。
街の着こなしの記録に加え、1対1でじっくり対話するインタビューにより見えてくる若者たちのリアルな姿。
ここ最近40年間の東京のファッション現代史をビジュアルで俯瞰できる貴重な資料です。
■Fashion in the nineties :Reinvention & restlessness (1606/REI)
ミニマリズム。グランジ。脱構築とアバンギャルド。レトロの再来。
これらは、1990年代のファッションを定義する概念のほんの一部です。
ファッションにとって極めて重要な90年代が終わってからのこの20年間で、ファッション界はいくつかの90年代リバイバルを経験しています。
どんな10年間にもトレンドが存在しますが、90年代のファッションには、たくさんの流行り廃り、
常に新しいもの、常に少し物議を醸すものがありましたが、誰にとっても何かがありました。
21世紀のファッションの基礎を築く上で重要な役割を果たしたデザイナー(アレキサンダー・マックイーン、トム・フォード、
ジョン・ガリアーノ、マーク・ジェイコブス、マイケル・コース、マルタン・マルジェラ、ステラ・マッカートニー、ジル・サンダー、
ヘルムート・ラング、ヴィクター&ロルフ、山本耀司、川久保玲)に焦点を当て、クリエイティビティを記録しています。
■Capitol Records(3305/CAP)
ビーチ・ボーイズやビートルズを世界にもたらした、ハリウッドにあるレーベル、キャピトル・レコード75周年を記念したオフィシャル本です。
序文はベック。ニューヨークのカフェでお茶するジョン・レノン。芝生でひなたぼっこしているピンク・フロイド。
『OKコンピューター』リリース直前に渋谷をぶらぶらしているレディオ・ヘッド。
歴代アーティストたちのリラックスしたひとときが見られるのも、キャピトルの膨大な写真アーカイブならでは。
これら書籍は、ライブラリー入口右手の窓側付近に展示しておりますので、ご来館の際はお手に取ってご覧ください。
ただいま1階展示室では特別展「アール・ヌーボーの華 アルフォンス・ミュシャ展」を開催中です。
ぜひ併せてお楽しみください。
みなさまのご来館をお待ちしております!