みなさま、こんにちは。
 
当館3階ライブラリーに、今月も新着図書が11冊入りました！
ライブラリースタッフが6冊ピックアップしてご紹介します。※（　）内は資料請求記号
新着図書詳細は右記リンクよりご覧いただけます。2月新着図書リスト
 

 
■写真でたどる　麗しの紳士服図鑑（0502/SHA）
17-20世紀にわたる紳士服400年の歴史とその変遷が、
豊富な写真とイラストを通じて俯瞰できます。
ビートルズ着用のラウンドネックデザインが印象的な
「襟なしスーツcollarless suits」や中国人民服につながる
「マオ（毛）スーツMao suit」に纏わる逸話など、興味深い記述が
数多くあります。また、本文中からピックアップされた用語解説も
メンズファッションをより深く知るための参考になります。
 
■Yves Saint Laurent, Transparences（0403/SAI）
2024年2月パリで行われるイヴ・サンローランの展覧会図録ですが、
”透ける美しい服”についての１冊です。
彼は1966年にミニドレスを発表以来、女性の身体の美しさを
透ける素材を使用したり大胆なカットを利用して表現してきました。
女性の身体の見せ方を新しく変えていったこと、
身体を解放することで新しい時代へと向かう女性たちの
精神的独立をうながしていったことを知ることができます。
 

 
■Faye Toogood：Drawing, material, sculpture, landscape（0504/TOO）
ロンドンのアーティスト・デザイナーFaye Toogood（フェイ・トゥーグッド）の
活動を網羅する初めての作品集です。Fayeは彫刻、家具デザイン、
空間プロデュース、インスタレーションといった活動をバックグラウンドとし、
彫刻的でユニフォームのようなワークウェアを展開する
ファッションレーベルとしての活動も既に世界的な成功を収めています。
本書ではビルケンシュトック、コムデギャルソン、エルメスなど
数多くのブランドとのコラボレーションも紹介しています。
服作りと空間作りを完全に表現するFaye Toogoodの、
ファッションともアートとも言えるような独自の世界観です。
 
■古作こぎん刺し収集家・石田昭子のゆめみるこぎん（0999/YUM）
豪雪地帯である津軽地方で、木綿の栽培ができず、
麻布に貴重な木綿糸を使ったこぎん刺し。
古作こぎんの美しさに魅入られ、昭和３０年代初頭に訪ね歩いて、
収集された古作の写真が並びます。
衣類の補強としてだけではなく、厳しい農作業の合間の楽しみとして
作られたこぎんは美しく、暮らしの中にあったこぎんが１００年以上の時を経て
語りかけてくるようです。
 

 
■アウシュヴィッツのお針子（4302/AUS）
第二次時世界大戦中、アウシュヴィッツ強制収容所の仕立て作業場で、
高級仕立服をこしらえていた女性囚人たちの話です。
彼女たちは衣服もアイデンティティも人間の尊厳すらもはぎとられながらも、
針を手にし、懸命に生き残ろうとします。
著者はイギリスの服飾史研究家。存命していたお針子へのインタビューと、
膨大なアーカイブ資料から得た情報をまとめた一冊です。
著者が服飾史研究家ということもあり、衣服がもたらす人間への影響にも着目した
ノンフィクション作品となっております。
 
■コロナ禍で考えた「継承」 : デジタル化？デジタルか？（4308/KOR）
現代社会において、今ある日本の文化・ものごとを継承するに値するか否か。
大学の教員でもある著者が、コロナ禍を経て、歴史学・博物館学の観点から考え、追及する。
〇ハンコのデジタル化
〇儀式作法の簡素化
〇デジタルアーカイブ
などなど。
デジタル化？デジタルか？
 
現在、神戸ファッション美術館１階展示室は展示替えのため休館中ですが、
3階ライブラリーは通常通り開館しております。
ファッション、デザイン、建築、映画、アートなどの書籍が多数ございます。
ぜひ、ライブラリーでごゆっくりお過ごしください。
みなさまのご来館をお待ちしております！