みなさま、こんにちは。
 
さて、今月は3階ライブラリーに新着図書が11冊入りました！
ライブラリースタッフが6冊ピックアップしてご紹介します。※（　）内は資料請求記号
新着図書詳細は右記リンクよりご覧いただけます。1月新着図書リスト
 

 
■Une histoire de la mode au Palais Galliera（0303/UNE）
ガリエラ宮パリ市立モード美術館で2021年に開催された
「ファッションの歴史」展の図録です。
フランス初のファッション美術館であるガリエラ宮の300年にわたるコレクション。
スキャパレリとサルバドール･ダリとのコラボである靴のような帽子、
セディショナリーズのパンクなモヘアニット、
イヴ・クラインのヌード画を落とし込んだ、フィービー・ファイロによるセリーヌのドレス…。
アートとファッションを融合させた大胆なスタイルたちは、オートクチュールやファッション愛好家
必見です。
 

 
■画商が読み解く　西洋のアートビジネス史（3406/GAS）
ビジネス史とありますが、初めは西洋美術史がわかりやすく説明されていて読みやすいです。
宗教がおよぼす影響、職人と芸術家の違いなど興味深いテーマが見られます。
歴史と時代背景の整理ができたところで、「ブランド」が誕生しメディアが出現した
美術品売買の成り立ちを現役の画商の方が説明してくれるという形で進められていきます。
近年アート作品が驚くような高額で売買されたというニュースを目にすることがしばしあります。
アートの価値や取引についての疑問の答えが見つかるヒントがここにはありそうです。
 
■近代のきものがみた夢 (0902/KIN)
武庫川女子大学附属総合ミュージアムで行われた2023年度秋季展「近代のきものがみた夢」
の展示会カタログです。
明治後期から昭和戦前期の、作品として扱われてきたものではなく、
暮らしの中で着用されてきた着物類。
新奇な外来のモチーフを、着物の伝統に取り入れていく際の躍動感の先に
見えてきたモダン。ハッと目を引く美しい色や文様が、若い世代に受け入れられるのは、
現代生活を顧みるヒントがあるからではないでしょうか。
当館所蔵・『服飾表現の位相』（1603/FUK）横川公子・河原由紀子・堀修編も
あわせてご覧ください。
 

 
■石が書く(4206/ISH)
いつの時代にも、人は石のなかに潜在するなにかを探し求めている。
鳥や文字、風景など、見えてくるものは様々。
石の書法とは、世界の構造をあらわしているのかもしれない。
「知の巨人」と称されるロジェ・カイヨワが、自ら収集した石コレクションをもとに、
長らく日本語では入手困難であった美しい名著を、新たな翻訳で刊行された本書。
 
■Roni Horn : 水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる？（3429/HOR）
2021年にポーラ美術館で開催されたアメリカのアーティスト、ロニ・ホーンの展覧会図録です。
まるで水を湛えたようなガラスの彫刻作品をはじめとした、
約40年間にわたるコンセプチュアルな作品を紹介する、作者にとって初の日本語書籍です。
重要なテーマとする「水」「アイスランド」、そして10代の頃から日本文化にも多大な影響を
受けたという作者の静謐な世界が箱根の自然と共鳴しています。

 
■KAMO HEAD（1299/KAM）
2020年に54歳でこの世を去ったヘアスタイリスト加茂克也（カモ・カツヤ）の作品集です。
ジュンヤワタナベ・コムデギャルソンやアンダーカバー、シャネルのコレクションを彩った、
独創的なヘッドピースが約220点掲載されています。
髪の毛を編んだ冠や、鳥の羽根や紙などを使用した作品は、まるでアートピースのよう。
「ヘアスタイル」と「ハット」の垣根を超えた、アーティスティックな世界観をご堪能ください。
 

神戸ファッション美術館3階のライブラリーには、ファッション、デザイン、建築、
映画、アートなどの書籍が多数ございます。
ぜひ、ライブラリーでごゆっくりお過ごしください！

 
また、当館１階展示室では、1月28日（日）まで日本の切り絵 7人のミューズを開催しております。
みなさまのご来館をお待ちしております！