みなさま、こんにちは。
当館3階ライブラリーに、今月も新着図書が10冊入りました！
ライブラリースタッフが6冊ピックアップしてご紹介します。※（　）内は資料請求記号
新着図書詳細は右記リンクよりご覧いただけます。4月新着図書リスト
 

 
■浮世絵にみる江戸美人のよそおい : ポーラ文化研究所コレクション（0902/UKI）
浮世絵の美人画の女性たちがどのような化粧や髪型、衣裳を身につけていたのか、
身分や職業の違い、生活の様子などを細部に渡り１点ずつ詳しく読み解くために
絵が大きく取ってありとても見やすいです。
粋な江戸美人を愛でつつ、緑色の紅を下唇のみにつけるのが流行ったことなど
珍しい情報も得ることができる貴重な江戸風俗の資料としても楽しむことができます。
 
■COMME des GARCONS 50th anniversary Issue : SWITCH　特別編集号（0403/KAW）
さまざまなジャンルで活躍する表現者を深掘りするインタビュー雑誌「SWITCH」。
本書は、コムデギャルソン社創立50年を迎えたデザイナー・川久保玲が表現する
「COMME des GARCONS」の世界を追い続けた特別編集号です。
メディア取材に応じることが稀な川久保玲の独占インタビューほか、「原点に戻る
ことで新しいものが生まれる」という理念の下に発表されたCOMME des GARCONS
2023-24AWコレクションも掲載されています。
 
■Olafur Eliasson : Experience　（3429/ELI）
オラファ―・エリアソン（デンマーク・コペンハーゲン出身,アイスランドの芸術家）の

1990年から2021年までの30年以上の制作活動やエリアソンへのインタビューを収録した最新の作品集です。
作者は、気候変動や地球環境問題と向き合い、光・水・気温といった自然の要素を使った

大規模なインスタレーションを数多く生み出しています。
アートと科学を融合させた作品は、触れる・見るといった知覚へ働きかけ、鑑賞者の体験を高め、

深刻な課題へと人々の思考を誘うことにチャレンジしています。
 

 
■珈琲の表現（1904/KOH）
珈琲店を営む著者の、お店での質問に十分答えたかったという思いが記されています。
店内の様子、こだわりの道具、産地についてなど、渋い写真と心地よく思い入れの深い文章とが続きます。
読み終わるころには、自分でもきっと、思い通りのコーヒーの味が表現できるのではないかと

自信を持ってしまう１冊です。
 
■王国 : Domains（3007/DOM）
2020年に逝去した戦後写真界の巨匠、奈良原一高の写真展「王国」の新装刊本です。
奈良原の二回目の個展となる1958年の「王国」は、北海道のトラピスト男子修道院を
取材した「沈黙の園」と、和歌山市の婦人刑務所を舞台とした「壁の中」という、
それぞれ外部から隔離された二つの「場」を見つめ、表現された写真展でした。
いわば非日常の「壁のなか」に存在する、静かな日常をとらえた写真たち。
息を凝らしてじっと見つめたくなるような、静謐な世界感を持つ写真集です。
 

 
■Ann Lowe : American couturier(0403/LOW)
アメリカ初の黒人オートクチュールデザイナー、アン・ロウ。
ジャクリーン・ケネディのウエディングドレスを制作した人物だということをご存じでしょうか。
人種差別のさなか、彼女は信念を持って裏方の仕事に徹しました。
本書は、アン・ロウの仕事と生涯を描いた決定版の図解本です。
豪華でオリジナリティあふれるドレスの写真の数々を是非ご覧ください。
 

 
神戸ファッション美術館3階のライブラリーには、ファッション、デザイン、建築、
映画、アートなどの書籍が多数ございます。
ぜひ、ライブラリーでごゆっくりお過ごしください！
 
また、当館では4月13日(土)より「アニメーション美術の創造者　新・山本二三展　THE MEMORIAL」

を開催いたします。皆様のご来館を心よりお待ちいたしております！